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今日の法話2021/08/04

お寺の役目

先日、近くの小学校六年生の児童が、担任の先生、教頭先生と課外授業でお寺を訪問してくれました。

まず初めに、私から、子どもたちへ、「お寺はどんなところだと思いますか?」とお寺の印象を聞いてみたところ、その中の二人が「仏様のいるところ」、「こころの落ち着くところ」と答えたのです。二人に◎をあげたくなりました。「仏壇がある家庭で育ち、毎日お参りをしているのかなあ。」「おじいちゃん、おばあちゃんと同居しているのかなあ。」「時々に、家族でお墓参りをしているのかなあ。」とかいろいろ想像しました。
 
皆さんにも、同じ質問をしたら、何と答えますか?
この子どもたちのように答えることが出来ますか?
「葬儀や法事を頼むところ‥‥。」なんて、答えないでしょうねえ。
それも大事なことですが、お寺の最も大事な役目は、仏様の教えをお伝えすることで、それによって皆様のこころが救われ、お念仏して下さればと思います。
お経は死んだ人に読むものではなく、「生きている私が聞く教えです。」
「苦しみの中にあっても、安らぎを感じるところ。」
お寺はそんなところでありたいものです。
仏法を聴聞し、阿弥陀様の願いに抱かれる私であることを喜びましょう。
 
法話を聞いてもらった後は、住職への質問コーナーがあり、今度は子どもたちから、私に質問です。
「お寺で大切なものは何ですか?」
「普段はどんなふうに生活していますか?」
「お寺は何をするところですか?」
「いつから、お坊さんになりたいと思いましたか?」
「お坊さんになるために必要なものは何ですか?」
どれも、とても良い質問です。
子どもたちから、大事なことを教わった一日でした。